2019年05月11日

福島民友(5月5日)、福島民報(5月9日)

監督の宍戸です。
昨日からフォーラム福島での公開がはじまりました。
福島民友(5月5日)、福島民報(5月9日)にご紹介いただています。

 

本日9:50の回上映後、フォーラム福島の舞台挨拶に立たせて頂きました。お客さんより空席が目立つ日でしたが、武藤類子さんがお母さまとご友人とお越し下さっていました。

いまから8年前、明治公園で開かれた「9・19さようなら原発集会」で武藤さんが読まれたスピーチは忘れがたく、力にあふれていました。
(スピーチは「福島からあなたへ」という本となり大月書店から出版されています)

 

「みなさん、福島はとても美しいところです」というフレーズは福島を訪れる度に思い返され、「私たちはいま、静かに怒りを燃やす、東北の鬼です」というフレーズは武藤さんをお見かけし、お話させてもらう度こんなに穏やかで優しい鬼がどこにいるのだろう、と感じさせられます。

武藤さんは養護学校教員を勤めてらしたこともあり、どんな風に映画をご覧になられたか、お昼をご一緒しながら感想を伺い、また原発事故の刑事責任を問う裁判の行方についても教えて頂きました。
武藤さんはあの日のスピーチを、こう結んでいます。

 

「私たち一人ひとりの背負っていかなくてはならない荷物が途方もなく重く、道のりがどんなに過酷であっても、目をそらさずに支えあい、軽やかにほがらかに、生きのびていきましょう」。

 

この結びの内に「道草」にも通じてくるところの心のありようを、僕はひとり合点の受けとり方で受けとっています。フォーラム福島で、まちポレいわきで、「道草」がいろいろな方に観て頂けることを願います。

※ 5月13日テレビユー福島の夕方ニュース番組できょうの様子を含めて映画をご紹介頂く予定です。