コメント

  • そして私に「優しさとは勇気の異名であるのだ」と誘ってくれるのです

    よしだよしこ(フォークシンガー)

     国家、社会、世の中、世間、彼ら私たち。こういう言葉が頭の中でグルグル忙しく膨らんだ時、私はひと呼吸おいて、今目の前にいる一人のひとのことを思うようにします。そうするとさっきの言葉たちが何か実体のないもののように萎んでいきます。さて、道草の散歩のシーンは少し羨ましくてとても美しいです。
     そして私に「優しさとは勇気の異名であるのだ」と誘ってくれるのです。ほんとうにありがとう。

  • どんな障がいが重たくても、生活を支える人やささえあえる人がともに生活できるきょうせい社会めざして生活できるのが道草のいいところだなあ

    植松龍一 (ピープルファースト愛知 事務局長)

     ぼくは、グループホームで10年すごしています。ぼくが考えた自立ににてるなあって思います。重度知的障がいの人や周りがしんらいかんけいがないと一人くらしができないと思いました。しんらいかんけいを作るには1日2日ではできません。毎日生活の中でヘルパーと当事者と一対一、とことんつきあっていく中でできると思います。
     むかし、ぼくは、けいさつに支援者といっしょにわすれものを取りにいった時、支援者もあやまるしぼくもありがとうと何回もいって最近ではわすれものをけいさつしょに行くことがなくなりました。どんな障がいが重たくても、生活を支える人やささえあえる人がともに生活できるきょうせい社会めざして生活できるのが道草のいいところだなあってぼくは映画を見ながら思いました。
     やまゆり園の事件を受けてぼくも外に出るのがこわかったです。最近ではぼうはんカメラや世話人さんやスタッフがいないからじっかがいいという人もいますが、やっぱり一人の人とその人を仲間や家ぞくや一人くらしのきぼうにそえた生活、当たり前の生活ができてとうぜんだとぼくは思いました。
     ぼくのゆめは二人くらしを仲間としたいという目ひょうでがんばっていきたいです。ぼくは、はじめての人と会う時ドキドキしますが最近では、仲間と高山やいせ旅行にも行きました。自信がつきました。ちいきのみなさん、いつも朝おはようございます。と言うことをにっかにもしています。ぼくは、もっと変ったチャレンジができ、社会全体を変えていくのがぼくの仕事かなと思います。しんらいかんけいを作るのはかんたんではありません、その人の人生を大切にしてほしいし、ちいきで生活するとあらためて思いました。
     あらためて、ししどかんとくのえいがを全国各地で伝えていってほしいなあとぼくは思うので全国各地の人世界の人に、かんどうできる、えいがをいっぱい作ってください。ぼくもおうえんします。ぼくも毎日の生活がんばります。

  • こんな時間を、すべての人が持つことができたら、わたしたちは自分にも、自分の目の前の人にも、もっともっと優しくなれるだろう。

    纐纈あや(映画監督)

     人はこの世に生を受けてから、様々な人との出会いや環境、その中での経験を通して、自分を形作っていく。はじめは親、家族。さらには親戚、近所の人、友達、と広がっていく。様々な関係性があることが、人を豊かにし、生きていく上でのセーフティーネットにもつながる。
     「道草」に出てくるリョースケさんや、ヒロムさん、ユウイチローさんと、自立生活支援をするグッドライフのスタッフは、友達であり家族のような存在だ。物理的には、介助する人-される人に見えても、そこには様々な思いや願い、エネルギーが行き交い、互いが生きる支えになっている。人と人とが関係するとき、そこには双方向の交感が必ずあるのだ。その様子を、宍戸監督は丁寧に描いていく。
     たったひと りの世界では、自分は見えない。自分を映し出す世界、他者の存在があって、初めて自分を知ることができる。道草をしながらふたりで歩く散歩は、この世界とつながり、相手の瞳に自分を映し出す時間。こんな時間を、すべての人が持つことができたら、わたしたちは自分にも、自分の目の前の人にも、もっともっと優しくなれるだろう。