2019年11月26日

コメントをいただきました(森永行信さん)

先月、小倉昭和館のトークゲストにお越し頂いたNPO法人ネストの森永行信さんから映画にコメントをいただきました。ご紹介させていただきます。

 

 我々、障がい者およびその周りの方の生活模様は今の社会ではほとんど知られていないと思います。
 僕も24歳ぐらいから引きこもっていたのですが自分が社会に参加していないという強い引け目を感じ自分の生活模様からその中で発生する悩み、苦しみを人に伝えることに強い抵抗感がありました。
 もちろん伝えないだけで僕の中には様々な悩み、希望、喜び、そして悲しみ苦しみが存在していたのですが僕が感じることは許されない。そう思っていました。
 僕は今ようやく当時の抱えていたものを言葉にできるようになりました。
 しかし多くの僕ら仲間は表現する能力、境遇、機会、理解者の支援を持つことができずにいます。そんな仲間こそが苦しみ、葛藤しています。
 だから僕はこの映画「道草」を仲間にぜひ見てほしいと思っています。
 僕たちの姿は言葉にできなくてもここにあるんだ。
 お前の姿はちゃんと見えてるぞ。と。
 この映画はそう僕らにもエールをくれると思ったからです。

 

 森永行信(NPO法人ネスト)

 

トークの時の思いも書かれた全文はネストHPからご覧ください。